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さっきパッと浮かんで、ちゃちゃっと書けたのでアップします~♪
誤字脱字等がございましたらお許し下さい。。
放課後の生徒会室で、悠理がソファの上で寝転びながら俺のマンガ本を読んでいる。
テーブルを自分に寄せて、その上にはポテトチップスにコーラ・・・
お決まりの放課後スタイルだ。
部屋には俺と悠理しかいない。
清四郎は生徒指導室。美童と可憐はそれぞれデート。
野梨子はお茶のお稽古と言っていた。
週末だし14日だし、このまま悠理と出かけるのも悪くない、とこれからの予定をざっと頭の中で組んでいる時に、
清四郎が入って来た。
「おっす」
「お疲れ」
簡単な挨拶を俺と交わすと、清四郎は悠理の近くまで歩み寄る。
「悠理、先月のお返し。ほれっ!」
綺麗な包みを彼女の顔面に向かって投げ付ける。結構なスピードだ。
運動神経だけで生きている彼女は、体勢を変えないまま本から顔を上げて片手で受けた。
「ナンだ?」
「だから、お返しだ」
彼女は体を起こして包みを上下左右にじろじろ見た。
「あ!サンキュ」
「ふむ」
俺は少し離れた所から声をかける。
「何もらった?」
「バレンタインのお返しだよん♪」
「え?お前バレンタイン・・・」
そこで俺は記憶を呼び起こした。
確か去年仲間で取り決めたはずだ。“義理は止めよう”って。
義理は止めると決めたのに、先月悠理は俺にチョコをくれた。
だから、これは、ひょっとして・・・と思った。
「清四郎にもチョコやったのか?」
「清四郎にもって、美童にもあげたもん」
「えぇ、だってさー」
そんな俺達の会話に、清四郎が入り込んできた。
「え?美童や魅録にもあげたんですか?義理はもう止めでしょう?」
疑問符だらけの清四郎と思わず目が合う。
あ・・・もしかして・・・
「義理止め~?そんなのいつ決めたの?チョコはあげるもの。今日は返されるものだろが」
彼女とっては、例年通りのイベントらしかった。
「ちなみに美童から返されたのか?」
「あーそう言えばバレンタインの次の日に、早めのお返しだよってランチをおごってもらった」
そうか、美童は義理って分かってたんだ。
と言う事は、だ。
「清四郎、これはちょっと会議だな」
「ふむ」
俺が清四郎を振り向くと、既にその目は本気だった。
「え?会議?魅録はこれからあたしと遊びに行くんだろ?」
「もちろん俺はそうしたいんだが。そうもいかなくなっちまった」
「なんでさー?」
清四郎が悠理の傍に行って目線を合わせる。
「僕と魅録は本気で受け止めてたからですよ。
大切な事だから、これから二人で協議するんです」
「ふ~ん。分かったような、分かんないような。あたしはどうすればいいの?」
「僕達のどちらからか後で連絡するんで、家に帰って待っていて下さい」
ちょっと淋しそうな視線を俺達に投げかけた彼女は、黙って立ち上がると鞄を持って部屋を出て行く。
「結論なんて、すぐに出るもんか」
俺は悠理を見送る清四郎の背中に向かって言う。
「まあ、そうですけど。今後の僕達のあり方だけでも決めときましょ」
俺は後悔の深いため息を吐く。
こんな事なら授業の後、ここには寄らずに悠理を誘えば良かったんだと。