ちょうど10年前、私の住む県は被災に合いました。
私は内陸に住んでいるため、沿岸の方々よりは被害は少なかったのですが、数日間はライフラインが途絶えました。
私はあの日、ショッピングセンターにいました。
小さく長い揺れがやがて大きな揺れとなり、立っていられないほどになりました。
建物内の什器が傾いて商品は全て床に落ち、そこは足の踏み場がないほどに広がり、窓ガラスが音を立て割れ、1階のフロアへと崩れ落ちました。
誰かの悲鳴と共に停電になり、店内は真っ暗になりました。
店内スタッフに導かれ外に行くと、たくさんの人が店舗前にしゃがみ込んだり、家族を探したりしていました。
アスファルトは隆起し、電信柱が傾いていました。
本当の復興って何だろう?
年に何回か、私は被災に合った沿岸まで足を運びます。
道路は整備され、ショッピングセンターが建ちました。
本当の復興とは・・・
息子が10年前の小学校3年生の時に、実際に沿岸で被災に合った方に訊ねました。
「道路が整備され、家が建て直されるのも復興・・・
でも本当の復興は、自分が住んでいた家に帰ることだと思う」
私は来年も、この場所で同じ記事を書くのだと思います。