こちらは有閑倶楽部二次創作小説ブログとオリジナル小説ブログです。 日々の出来事もつぶやいています。 原作者・出版社とは一切無関係です。 誹謗中傷・作品の無断転載は禁止です。 管理人の文章やブログスタイルが合わない方はご遠慮下さい。不快と感じたコメントは削除致します。
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放課後の生徒会室での時間にもすっかり慣れ、ある意味、自室にいるよりも落ち着いている事に最近気付いた。
「悪くない」
そう、悪くない、けれど。
今見える、自分の目の前の光景は、非常に気分を悪くさせる。
「なあなあ、魅録ぅ、今度の日曜日・・・」
「んん?しょうがねぇなあ。悠理の頼みなら・・・」
ふうん。
楽しそうじゃないですかぁ?
毎日毎日べったりで、よく厭きないモンですね、お二人さんっ!!
「あ、そうそう、野梨子」
僕は、“囲碁上達手段”の本を読み耽る幼馴染に声をかける。
「なんですの?」
顔も上げずに返事をする彼女に向かって微笑む。
「ほら、ホワイトデーまでまだちょっと時間がありますが、野梨子へのお返しを一緒にと思いまして」
「あら」
「何が良いのかなって考えたんですけどね。野梨子が欲しい物が一番かなって」
「まぁ。素直に嬉しいですわ、清四郎。でも、気を遣わなくても良いんですのよ。
だって、今年は悠理も可憐もメンバーには用意しないって・・・だから、義理で男性陣に差し上げましたのよ」
「うぅん。そう?」
「そうですわ。だから気になさらないで」
「そう、ですか。では・・・」
僕は頭を回転させる。
だって、このまま野梨子を放す訳にはいかない!
「では・・・帰りながら書店に寄りましょっか?
ほら、以前野梨子が欲しがっていた本があったでしょ。義理チョコのお返しに。
あれなら安価だし、野梨子も気にならないでしょ?」
「あら?よろしいの?じゃあ、お言葉に甘えて」
どうだ、悠理。
ちょっとは僕達の会話が気になっちゃうだろう?
「それでは、悠理に魅録。お先に失礼しますわ」
そう声をかける野梨子の向こうで、二人は僕達を気にもしない。
「わーった!お二人さん!」
「いつもべったりで、よく厭きないな!」
「清四郎に誘われただけですわ」
僕はそんな会話に胸が痛む。
そんな悠理に・・・正直がっかりする。
本当に、完全に、忘れたんだな。
それとも・・・無かった事にしてくれって事なの・・・?
去年君がくれた真っ赤な紙袋の中には、品の良い剣菱ブランド(豊作さんが企画したらしい)のチョコレートと
“Happy Valentine”って印刷されたカード。
(汚い)君の字で、
“いつもありがと”
って。
すごく嬉しかったんだ。
そして決めたんだ!
君にありがとって言われ続ける男になりたいってね・・・
「清四郎?」
目の前で、野梨子が不可解な視線を僕に向けていた。
「どうかしまして?さっきから・・・最近、様子がおかしいですわ」
「え?」
「溜息を吐いたり、イライラしたり」
「え?そうですか?」
「そうですわよ」
彼女は呆れたように微笑んで、ティカップを口に運ぶ。
ああ、そういや、書店の二階にある喫茶店に寄ったんでしたね。
そんな現実も忘れるほど、僕は去年のバレンタインに心を悩ませてるんだ。
毎年この季節になると、条件反応でこうなっちゃうんでしょうかねぇ・・・
1. 清四郎、がんばれー!
魅録と悠理って本当に仲がいいですもんね~。妬いてる清四郎がすごく好きです!
続きが楽しみですう!
じんじゃーさま
いつもありがとうございます。
自分も・・・なんか書く方向が違っているように思えます!(笑)
ふざけ過ぎて、ラストが書けなくなってしまって。。
もう少しでホワイトデー。
頑張らなくちゃ!
清四郎、いつもと違ってますね。。
たまにはいいかな(笑)。
カワイイ彼も、好き♪
ありがとうございます!!